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その他の事業

2022.01.25 第5回東三河グローアップミーティング

1.開催日時

2022年1月25日(火)18時00分~20時00分

2.開催場所

ホテルアークリッシュ豊橋 5階 ザ・グレイス

3.講師

株式会社新東通信/一般社団法人中部SDGs推進センター 細戸 健 氏

  テーマ

「SDGsの基本理解と企業活動への実装」

4.参加者

32名(オンライン参加 10名含む)

講演要旨

 SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までの国際目標であり、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っている。
 SDGsの17のゴールは、①人間・人権(№1~6)、②経済・豊かさ(№7~12)、③地球・環境(№13~15)、④平和(№16)、⑤パートナーシップ(№17)の大きく5つに分類することができる。SDGsの前身である「ミレニアム開発目標」(MDGs)では、極度の貧困と飢餓の撲滅、普遍的な初等教育の達成など8つのゴールが設定されていた。
 世の中は、私たちの身近で確実に変わりはじめている。「№13 気候変動に具体的な対策を」関連では、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること(カーボンニュートラル)を宣言した。また、EUが2035年にハイブリッド車も含めてガソリン車の新車販売を事実上禁止する案を発表するなど、自動車のEV化が加速している。しかし、日本の電力は7割を火力発電で賄っており、自動車のEV化が進んだとしてもCO2の削減には繋がらない。今後、エネルギー問題をどう解決していくかが課題となる。「№5 ジェンダー平等を実現しよう」関連では、ファミマによる「お母さん食堂」というキャッチフレーズにジェンダー意識が欠如しているということで抗議が殺到し、SNS上で炎上するに至った。これは、企業にとっての大きなリスクとなる。「№10 人や国の不平等をなくそう」関連では、色鉛筆の肌色(はだいろ)の定義が問題となった。多様性を考慮する必要があり、何気ない無意識なところに存在する人権問題をも解決していく必要がある。「№1 貧困をなくそう」関連では、コロナ禍の子どもの絶対的貧困がどんどん増えており、母子世帯子どもの体重が減った割合が10%にまで達している。「№12 つくる責任つかう責任」関連では、修理業者が修理する権利を主張したことで、メーカーによる設計図の公開や市場への純正部品の供給が実現しつつある。「№11 住み続けられるまちづくりを」関連では、秋田県の人口が90年ぶりに100万人を下回り、昭和5年以前の水準に戻ったという事実がある。まちは持続していけるのか?本気で考えていく必要がある。「№14 海の豊かさを守ろう」関連では、プラスチック新法案が挙げられる。以上のように世の中は変わってきており、変化をとらえて、ビジネスチャンスにつなげる必要がある。
 SDGsが「世界」で注目される理由は、世界人口が2050年までに96億人に達するとすれば、現在のライフスタイルを維持するためにはほぼ3つ惑星が必要となり、地球はこれ以上「もたない」という危機感もあり、SDGsは「世界の憲法」とも言われている。また、SDGsが「日本」で注目されはじめる理由は、急激な人口減少が起こるなか、いまの社会は持続していかないという問題からであり、SDGsは「地方をどう生き抜くか」を考える「地方創生」の最後の手段とも言われている。
 SDGsは、企業活動の様々な側面に影響を及ぼす重点課題として捉えられている。企業に対する影響として、①市場や消費者(サステナブルな価値を持った商品やサービスの浸透)、②新卒人材(日本の教育はESDへ大きく舵を切っている)、③資金の流れ(企業の持続可能性が資金調達に影響する時代)、④パートナーシップ(SDGsをテーマにした異種連携の加速)の4つが変わり始めている。
 「SDGs Issue」としては、環境・経済・社会における様々な問題を複合的に捉え、ビジネスチャンスにつなげることが重要である。具体的には、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、エネルギー転換、地方循環共生圏、サプライチェーン、地方創生などが挙げられる。
 SDGsに取り組むためのキーワードは、「アウトサイド・イン」である。企業が「自社の強み」と「社会の方向性」を掛け合わせて、成長モデルを描くための思考、つまり、持続可能な社会において、自社はどのような役割を担っているか、お客様だけでなくまわりの社会を見ることが必要である。これから社会は激変していく。社会がどう変わっていくかを見据えて考えることが大事である。
 地域社会における企業の存在意義は、地域経済の担い手、雇用の維持に加え、地域に根ざした新しい「社会的価値創造」である。 SDGsは、CSR(社会貢献)、ESG(社会的責任をもった企業評価)、CSV(経済的価値と社会的価値の同時実現)を経て、持続可能な社会の発展を目指したイニシアティブとして2015年に登場したものであり、この経緯も理解しておいて欲しい。

※講演のあと、「地域と企業で共有できるサステナブルな価値創造(地域社会の持続可能性をビジネスにする)」という課題で、東三河エリアの地域課題と東三河エリアの地域課題を解決するビジネスモデルについて、テーブル毎のグループワーク、結果発表並びに講師による講評が行われた。

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